2014-11-25

楽しさを損なう感情も。。

柏木京子です。

最近、うまく行かないことがあり、
あ〜ダメだな〜って感じていました。

どうしてこうなっちゃったんだろう。
もっとうまくやれば良かったのに。
次もうまく行くかなんてわからない。

悲しみ、不安、後悔、怒り。

いろいろな感情が混ざっていました。

いやだな〜って、気分がめいっていました。


娘の国語の教科書に、
茂木健一郎さんの文章がのっていました。

これを読んだら、
私が感じている、いや〜な感じも意味があるんだな・・・。
そう思ってもいいんだ。

いつまでも感じているわけじゃない、
上がれる時がきっと来る!

こんなことを思いました。

以下、娘の教科書を、そのまま転記しました。

読んでみてくださいね。


『感情』  茂木健一郎

わたしたちは、日々喜んだり、悲しんだりしています。
過去をふり返ってくやんだり、将来に対しても、少しのことで
希望をもったり、反対に不安になったりします。
喜びや希望の感情ばかりだったら、毎日はもっと
楽しくなるように思えます。でも、実際はそうではありません。
なぜ、わたしたちには不安や後悔などの、楽しさをそこなうような
感情があるのでしょう。

それは、不安や後悔などの感情も、生きるうえで役に立つからです。
今、わたしたちにこうした感情が備わっているのは、長い長い人類の
進化の過程で、それなりの理由があって、残ってきた結果なのだと
考えられます。

例えば、どんなときも不安を感じずつき進んだために、
危険なめにあい、命を落とした先祖がいたかもしれません。
それに対して、不安になってどうしていいか分からず、何もしなかった。
そのために生き残ることが出来た先祖がいたのでしょう。

後悔はどうでしょう。「あんなことをしなければよかった」と
後悔しているとき、多くの人は、同時に、
もっとちがう方法があったのではないか、とあれこれ考えています。
そうすることは、次に同じようなことが起きたとき、
よりよく対応するのに役立ちます。

不安や後悔などの感情が全く役に立たなければ、
それをもっていた 先祖はいなくなり、
そのような感情も残らなかったはずなのです。
不安や後悔の思いでいっぱいのときは、
こんな感情をもたない自分になりたい、などと
思うかもしれません。
でも、喜び、希望、安心、悲しみ、不安、後悔、いかりなどの
どんな感情も、生きていくうえで大切なものです。

さまざまな感情をもつことは、人生で起きるさまざまな出来事に
対応出来る力になります。
多様な感情をもつ自分自身を認め、受け止めていきましょう。

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